カクテル小唄を唄いたい | ANNEX・千夜一酒館

カクテル小唄を唄いたい

 少しずつ買いためてきた酒コレクションが相当な数になり、自分でもあきれている。
 もともとビールや発泡酒程度しか飲まなかったのだが、カクテルを作ってみたくて、あれこれ買うようになった。ベルモットから始まり、ウォツカ、ジン、ウィスキー(バーボン&国産)、ワイン、ブランデー、クレームドカシス…さまざまな洋酒が集まってしまった。
 焼酎も、最近はあまり飲んでいないがはまったことがあり結構な数がある。甲類はもちろん、乙類もいろいろあって、芋、麦、しそ…わかめなんてのもある。
 きょうはアンゴスチュラビターズが買いたくなって大型酒販店に行ったのだが、結局バカーディのホワイトラムとクレームドミント(グリーンより体に良さそうだったのでホワイトにした。というか酒に体にいいも悪いもなかろうに)を購入してしまった。
 かくしてコレクションにまた仲間が増え、ホームバー代わりのカラーボックスに真新しいビンが並んだのである。
 それでも、今日買うのをチューチョしたビターズはもちろんのこと、ベネディクティンとかコアントローとかカンパリとか欲しいものはまだまだある。
 カクテルレシピ本があり、むさぼるように読んではいるのだが、ああ奥深きカクテルの世界。いろいろなカクテルがあるものだ。
 そして、こんなに酒を買いそろえても、本に載っているカクテルの5%も作ることはできないのである。恐ろしい。ジンもレモンジュースもあるけれど、ベネディクティンはない。ウォツカもチンザノもあるけれど、ミドリのメロンリキュールはない。
 そりゃ本に載っているカクテルの100%が自宅で作れればいいけど、それだけ酒をそろえればカクテルバーを一軒開店できるだろう。
 だから全部の酒をそろえられなくてもいいのだけど、それでも自分では結構な数の酒をそろえたつもりなのに、5%って…
 まだまだコレクションしなくちゃいけないようだ。
※ ちなみに「カクテル小唄」とは昨年亡くなったバーブ佐竹(またの名をシナトラオ)の持ち歌であるが、実はこの歌は聴いたこともないのであった。