コーヒー酒をつくる | ANNEX・千夜一酒館

コーヒー酒をつくる

 いろいろ洋酒をコレクションしてきたが、まだコーヒーリキュールはない。でも、コーヒーも酒もうちにたくさんある。だから、自分でコーヒー酒を造ってみよう!と思い立ち、先日「仕込み」を行った。

 今回は、250mlのちっちゃいペットボトルに、コーヒーの粉を小さじ山盛り5杯入れ、そこに25度の焼酎をドボドボと注ぎ込む、というきわめて原始的な方法だ。砂糖は入れない。
 そして1週間後。中の焼酎はちゃんとコーヒー色になっていた。コーヒーメーカーのドリッパーにフィルターをセットし、サーバの上に置いて、つけ込んだコーヒー酒を粉ごと入れ、ドリップするという方法をとった。
 数分後、コーヒー酒がこしとられた。それを洗ったペットボトルに戻し、完成である。

 結果は? いまいち。(笑)
 コーヒーの香りはするが、ベイリーズなどで割るとコーヒーの香りがしなくなる(いくらコーヒー酒を多くしてもベイリーズが勝つ)。かといって、そのままストレートで飲むと、酸化したニオイがする。失敗だ。
 敗因はなんだろう?? まあ、古くなった激安挽きコーヒーを使ったのはおいといても、やっぱり一般的な「挽かない豆を漬ける」ほうがいいのだろうか? 

 コーヒー酒のレシピは、ネット上では諸説ある。
 ベースは、焼酎派もあるが、多くはホワイトリカーである。まあホワイトリカーも焼酎ではあるが…。一部、ラムなどのスピリッツを使用している人もいた。
 砂糖は入れる派が多い。一般的な果実酒と同じ考え方なのだろう。コーヒーリキュールも甘いし。
 豆か挽きか、となると、これは豆派が圧倒的だった。粉派は少数派だった。
 豆を漬け込む期間は、2日から数週間と幅がある。中には「ずっと漬けておいた方がいい」という意見もあるようだ。ただ、多くの場合「長く漬けておくとかえって苦味(雑味、嫌味という表現も)が出る」ということで、一定の期間で豆を除去している。

 いやぁ~、諸説あってよく分かりませんな。正解が見えない。

 とりあえず次回は、買いだめした激安コーヒーは使うのをやめる。挽いてない豆があるのでそちらを使ってみよう。
 砂糖は入れないでみようと思う。そもそも自作派(パソコンみたいですね)になったのは、甘いリキュールではないものを作ってみようと思ったからだし。
 漬け込み期間は今回は1週間だったが、これは悩みどころ。長く漬け込んで味を引き出すのがよさそうだが、雑味が出るのはどのくらいからか、まだ分からない。
 また、一般的なコーヒーリキュールにはフレーバーが入っているということなので、バニラエッセンスをそろえてある。これを次回作では隠し味として使ってみよう。

 実はまだコーヒーリキュールをちゃんと飲んだことがないのだ。それよか、カルーアを買ったほうが早いかも。それともティア・マリア?