久米仙 古酒 | ANNEX・千夜一酒館

久米仙 古酒

 盛岡のデパート「カワトク」の沖縄フェアで入手。かなりの種類のアイテムが並んでいたが、カメから瓶詰めしてくれる古酒泡盛があり、しかもけっこうリーズナブルということで、43度と35度の2種類があったが、コストパフォーマンスの高い43度を購入。


 古酒は初体験。古酒というと黄色いんじゃないの?というイメージがあったが、今回購入したものはふつうの泡盛と同じ無色。やや拍子抜けしたが、口に入れてみてびっくり。


 飲む前に鼻に伝わる香りは麹のものだが、飲んだ途端にまるでレミーマルタンのような、熟成された芳醇な香りがする。そのあとから清酒のような爽やかな米の香りが駆け抜けていく。うーむ、これが古酒というものなんですかねぇ。


 43度をストレートで行くには相当の訓練が必要なように思われるが、ウィスキーやウォツカと比べればアルコール臭は気にならない。むしろそのブランデーにも似た(というかブランデーそのものの)香りが勝る。しかも43度だからすぐ酔っぱらえる(笑)。まあ35度ならまた別の楽しみ方もあるだろう。


 おそらく割っても楽しめると思うが、この香りが多少やわらいでしまうかな? お湯割りならいけそうかも。


 なんだかんだ言っても雪が恋しくなると思うので、宮本亜門みたいに沖縄には住めないと思うが、こんなのが毎日飲めるんならいいなぁ、と透明に輝く古酒泡盛をちびちび飲りつつ思うのである。