ペロケ | ANNEX・千夜一酒館

ペロケ

見た目のよいカクテルをご紹介。


1.ペルノをタンブラーに注ぐ。
2.冷水を注ぎ、ステア。
3.グリーンミントリキュールを少量入れる。


ペルノはパスティス系アニス酒。水を加えると白濁する。その中にグリーンミントリキュールを入れる。今回はジェットを使用したが、底に沈殿するグリーンミントと、黄緑色の上層部に分かれ、色はきれい。女性なんかとくに喜びそう。


しかし日本人の95%は薬臭くて飲めないだろうな、これ。女性はまずダメかもしれない。


フランス人は昼間っからこの薬臭い酒を飲んでいるらしいが、日本人はまずDNAでこれを受け付けないだろう。


それは「アニス」の香りである。日本ではペパーミントと並び、歯磨きに使われるハーブである。とくに塩入り歯磨きなんかはアニスが強いので、パスティスの味がわからない方は、「塩入り歯磨き味」と思っていただければ。


パスティス系は慣れが必要である。かくいう自分は酒のネタに困るとついついペルノやリカール、アブサンといった「パスティス系アニス酒」に手が伸びる。「ネタに困ると」というほどなので、頻繁には飲まないが、飲めないことはない。大好きでもないが、飛び道具として飲みたくなる。


さて、ペロケ。飲み進めていくと、だんだんペパーミントリキュールの味が混じってくる。そう、メントール系の「お口スースー」によってどんどん「歯磨き」味に近くなっていくのだ。


でもリキュールなのでけっこう糖分が入っている。寝る前にはほんとの歯磨きも忘れずに。歯磨きしろよ、加トちゃんペロケ。