ANNEX・千夜一酒館 -9ページ目

カンパリ・オレンジ

カンパリ45ml
オレンジジュース 適量
以上をステア。

保管する酒が増えすぎて、カクテルを作るのが
若干面倒になってしまった(苦笑)。
最近はステアで作れる簡単なものばかり。
こりゃイカンな、と思いつつカンパリ・オレンジを飲む。

カンパリは独特の苦みと香りのあるリキュール。
最初はウワっと思う味だが、くせになる味。
パスティス系も「くせになる系」だが、あれほどキツくはない。
居酒屋などでも出る、ポピュラーなお酒であるのもうなづける。

果汁との相性はグンバツ。
グレープフルーツジュース、トニックと合わせた「スプモーニ」も人気カクテルだ。

しかし、「カンパリ・オレンジ」とはずいぶんヒネりのない名前であることよ。

パスティス・オレンジ

読者になっていただいた方、ありがとうございます。


風呂に入りながらキリン生黒(モデルチェンジ前で安売りしてた奴)を飲み干した後、

もう一杯と思い、「リキュールとカクテルの事典 」を繰って思いついたもの。

リカール30ml程度をオレンジジュースで割った、単純きわまりないレシピ。


「パスティスは酔ってるとウマい」の定説通り、

スーッと飲める。まさに想定範囲内(ちょっと古い?)。

オレンジジュースの風味はリカールによってほとんどかき消されるのであるが、

オレンジのやわらかな酸味と、フルーティな舌ざわりがいいアクセントになっている。

あのクサいクサいリカールが、さわやかな飲み物に変わってしまう。


飲んでいると舌が微妙にヒリヒリしてくる。

粉山椒のようだ。土曜丑の日はまだ先だゾ(笑)


バーテンダーが振るべきものは

先月末に地下鉄東京メトロ広尾駅ホームで、22歳の女性が

「化粧を直すな」と注意してきた60代女性に逆上、肩をつかんで揺さぶったあげく、

足下がふらついたその女性が入線した電車に頭をぶつけて

大けがを負ったという事件が報道された。

 

その逮捕された女性、当初は飲食店従業員と紹介されていたが、

実は銀座の超有名老舗カクテルバーのバーテンダーだったのだ。

ZAKZAK では「女性バーテンダー、女性をシェイク」と紹介されていた。

 

この有名バーのマスターの書いた本も持っているし、

最近買った「カクテル・レシピ500 (2005年版) 」にも

ある大会で受賞したということで作品が紹介されている。

 

ちなみにバーテンダーは「化粧直しではなく、汗を拭いていたのだ」と供述している。

事件の真実はよくわからないが、非常に残念な話である。

 

解雇されるのかもしれないが、もし勤め続けられるのであれば、

今度は人間ではなく、ちゃんとシェイカーを振って、

美しいカクテルをまた作っていってほしいものだ。

 

マスターにはこのバーテンダーを素敵な人間に育ててほしい。

人間と人間が対面する商売なのだし。

その他の雑酒(2)味比べ

 最近、仕事のストレス増加が原因なのか、洋酒マイブームが収束しつつある。そのすきまを埋めているのが、いま安酒界を席巻している「第三のビール」こと「その他の雑酒(2)」である。

 無力ビールメーカー・サッポロがエンドウたんぱくの酒「ドラフトワン」でホームランをブチ当て、(ビールではさらに無力の)サントリーが発泡酒ベースの「スーパーブルー」でエンタイトルツーベース。

 同じ「安いビールもどき」なら発泡酒よりこっちだ、と客が流れたことに焦った有力メーカーのキリンとアサヒがそれぞれ「のどごし生」「新生」でいよいよサッポロ・サントリーに力の差を見せつけるべく立ち上がった、という構図である。

 この4商品を飲み比べてみた。個人的なランキングでは

 のどごし生 > スーパーブルー > ドラフトワン >> 新生

 といったところか。味わいがないのはどれも一緒だが、そのなかにささやかなうまみが感じられるか否か、といったところが勝負ではなかろうか。

 アサヒが本腰を入れて打ち出した「新生」だが、これは論外だった。スーパードライのキレばかりが強調され、ビールや発泡酒の持つ「風味」「香り」が取り除かれている状態。一言で言えば「水っぽい」。好きな人は好きだろうが…

 ドラフトワンはこの世界では古顔であるが、「激マズだ」という人も多く、「安かろう悪かろう」というイメージをもたれていることがディスアドバンテージのように思う。
 個人的には、香りは独特ではあるけれど悪くはないと思う。「スパイシー」ですらある。

 スーパーブルーはこのブログでもさんざん持ち上げたのでいまさら言うことはないが、発泡酒をベースとしているから他の商品よりもビールっぽくはある。それとうまいかどうかは別だが、やはり有利だ。

 しかしそれをもってしても、のどごし生の味わいの完成度にはタッチの差で及ばなかった。やはり業界の巨人、押さえるべきポイントは分かっている。(アサヒはそれを勘違いしたのでは)
 CMキャラクターの「山口智光」の存在も大きい。彼が販売員役というだけで旨そうに見えるから、ズルい。(先輩の松本人志はスーパーブルーなのに…ジャ○ーズくらい節操ないぞ、吉本)

 以上、家飲み派の強い味方、その他の雑酒(2)をあれこれ比べてみたわけであるが、正真正銘「味も素っ気もない」ものばかりで、「ハレ」の酒では決してない。「普段のお友達」的な気安い存在である。
 それはつまり、飲んでいて飽きない味が求められるのである。新生を水っぽいと評したけれど、だからこそ毎日グビグビ飲めるのかもしれないし、むしろ飽きる味かもしれないし。

 この業界はあれこれ「模様替え」も多いので、数ヶ月後には味が変わったり、新しい商品が出ているかもしれない。ランキングも変わってくるだろう。まさに「種々雑多」ならぬ「酒々雑他」であろう、その他の雑酒(2)であった。

※ 正確にはスーパーブルーは「リキュール類」であるが、まあいいでしょう(笑)

アルディラ

ホワイトラム 30ml

フランジェリコ 20ml

ブルーキュラソー 10ml

レモンジュース 1tsp

以上をシェイク。

 

ブルーキュラソーが入るということは、もちろん真っ青なカクテル。

ただしフランジェリコが入るので、かすかに黄色がかった青になるのだが、

それがまた美しい色になる。

 

フランジェリコはヘーゼルナッツリキュール。

ヘーゼルナッツというと、日本人にはコーヒーのフレーバーくらいしかなじみがないが、

香り高いナッツである。フランジェリコはココナッツとクルミの中間、といったところか。

 

それをラムやブルーキュラソーのさわやかな甘さと辛さが包み込んでいる。

ブルーキュラソーをふんだんに使用したカクテルは「見た目重視」になりがちだが、

なかなかどうして、香りと味のバランスのとれたカクテルである。

テキーラサンライズ

テキーラ 30~45ml

オレンジジュース グラス一杯

グレナデンシロップ 2tsp.

 

氷を入れたグラスにテキーラ、オレンジジュースを注ぎステア。

グレナデンシロップを注ぎ、軽くステア。

(正式にはカットオレンジを飾る)

 

テキーラのスパイシーさとオレンジジュースのフルーティーさを

グレナデンの甘美な香りが橋渡し。

テキーラという癖のある男性的なスピリッツを使っていながらも、

見た目が美しく、女性にも喜ばれそうなカクテルである。

 

レシピ本にはグレナデンを注いだ後のステアについては

書かれていないが、したほうがよいだろう。

ステアしないとグレナデンが完全に分離した状態で沈殿してしまうが、

グレナデンは少し混じっていた方がおいしいし、

見た目も、グラデーションがいかにも朝焼け風できれい。

 

オレンジジュースでソフトドリンク風情になるところを

すんでのところでテキーラが自己主張。

活け花のように華麗でいながら男と女の間をたゆたう、

「カクテル界の假屋崎省吾」である。

 

時間よ止まれ

新年度で異動初日というのに、これまでにないほどの残業をこなした夜。

早く帰りたかったのに、夜も7時を過ぎるとヤケクソになるのはなぜだろう。

今夜も矢沢永吉にちなんだ酒。

「時間よ止まれ」にこんな一説がある。

「汗をかいたグラスの冷えたジンより

 光る肌の香りが俺を酔わせる」

どんなグラスか想像できないが、

おそらく「ロックのジン」であることは確か。

そりゃ永ちゃんだもの「Rock」ですよ。

光る肌の香りは分からないが(笑)

今夜は冷えたジンを、憑かれた疲れた体が妙に欲していた。

冷凍庫には小さいペットボトルに移し替えたジンが

4種類ほど、冷た~くなって待っている。

「ボンベイサファイア」を、氷の入ったタンブラーに注ぎ、

のどをうるおす。やさしい香りが鼻腔をくすぐる。

ジュニパーベリーの匂いっていうんですか?

そのジュニなんとかってのを見たことがないんですが、

でもジンの香りはいいもんです。

ほんわか酔う夜に憂鬱なファクターが一つ。

明日も仕事だ、ということ。

時間よ、止まってくんないかな。

スミノフは鏡月GREENか

ようやく入手した有名ウォツカ。
さっぱりした香りはまさにウォツカならでは。
学生の頃、粋がって飲んでいた頃を思い出した。

そんなスミノフ。
背ラベルを見て「おっ」と思った。
「原産国:韓国」となっていたのだ。
いまやスミノフも韓国で生産されるのか…

たまに連れて行ってもらう(笑)スナックにしこたま置いてある
「鏡月GREEN」の丸みのある味を思い出してしまった。
洋酒といえども韓流か。

ウィスキーコーク

「甘く苦い ウィスキーコーク」
矢沢永吉の歌にもあるカクテルである。
最近永ちゃんにハマってるもので…

しかしこのウィスキーコーク、
有名なはずなのだが、あまりにカジュアルすぎるからか、
カクテルレシピ本にはまず載っていない。

コーラのカクテルといえば、ラムとライムとコーラの
「キューバリバー」(クバリブレ)はカクテルとして認識されているようだが
ウィスキーコークというのはあまりポピュラーではないのだろうか。
(日本だけの物かもしれない)

従ってレシピもよく分からないので、
とりあえずバーボン(アーリータイムス)30ml程度にコーラを混ぜてみた。
(このコーラが、実はダイエーのダイエットコーラなんですけどね)

バーボンはあまり好きではなかったのだが、
コーラと混ぜるととても飲みやすい。

スコッチ(ジョニ赤)とも混ぜてみたが、
バーボンのほうがおいしいかもしれない。

レシピはないようなもの。ささっと作ればあなたも永吉。

一人自宅で飲む酒は

一人自宅で飲む酒は、うまい。

居酒屋で仲間達と飲むのを「なりわい」とする人々は、
確かにうらやましい。
うちの課長様のスケジュール帳は、連日飲み会の予定で真っ黒である。

しかしその分カネも使うし、気も遣う。
人間関係の達人でないと、飲み歩けないだろう。

自宅飲みはそんなしがらみはないが、孤独だ。
テレビを見ながら、本を読みながら、ネットを見ながら、
独り言をぶつぶつ言いながら、グラスをあける。

その代わり何でも飲める。好きなだけ飲める。
居酒屋はたいがい「日本酒」「ビール」「焼酎」くらいしかないが
(養老乃瀧はなんでもあるけどね)、
「酒集め」が趣味になると、たいがいの種類の酒はある。
高い酒がないだけで。(笑)
「リカール」「キルシュ」「ドランブイ」なんて、
居酒屋だと酔狂なところでもない限り置いてないだろう。

そんなお酒は「カクテルバー」にはあるかもしれないが、
なにしろああいうお店は敷居も高いし、
値段も高い。たいがいは素晴らしい額のチャージをお取りになる。

原材料の価格とかコストとか考えて呑むのもつまらないし、
サービスに対価として「喜捨」できるほどの金もない。
世のIT長者は銀座や六本木でもコストを考えてオーダーするのか、
それとも何も考えずにパッと使うのかは分からないケド。

自宅は何より無料で飲めるし、
酔ったらすぐに寝られる。(それが体に悪いのだけれども)

さて、今夜は何に乾杯しようかな。
今夜はこのアメブロを提供くださっているIT長者、
サイバーエージェントの藤田社長殿の新婚に乾杯!(完敗?)